理事長メッセージ

2018年度理事長 小城 和之

志誠相伝
~ 一人の決断から道は拓かれる ~

〜志〜
1968年6月9日、34名の青年たちの熱き志のもと、全国で379番目の青年会議 所として誕生した大竹青年会議所は、本年度創立50周年という記念すべき節目の年を迎えます。創立から現在に至るまで、我々を取り巻く環境は目まぐるしい変化を遂げており ますが、青年会議所活動を通じてまちやひとに対する高き志は脈々と受け継がれており、これからも明るい豊かな社会の実現に向けて我々は真摯に取り組んでいかなければなりません。 あらゆる活動の根源は会員一人の熱き志から始まります。我々の使命は積極的な変革を創造すること、開拓するために能動的な活動が出来る機会を創造することであり、常に未来を見据えた人々のために過去の歴史や伝統にとらわれるだけでなく、それを尊重し率先して果敢に行動していかなければなりません。つまり、何かをやろうと強く決意したことに対して困難な壁が立ちはだかろうとも乗り越えるための芯を抱き続け、その中で無意識になりがちな歴史や伝統に対して自問自答し、一つ一つの過去、現在、未来に対して意識していく気概、自分自身の為だけではなく多くの人々に対して抱く想いを志として、その積み重ねが修練・奉仕・友情の三信条を掲げる我々の存在意義、青年会議所活動の本質であると考えます。 だからこそ、創立50周年という機会を得た我々は、連綿と受け継がれてきたまちやひとに対しての想い、単年度制の積み重ねにおいて成り立つ先輩諸兄への感謝、そして次世 代の人々のために大竹青年会議所を品格ある団体として同志と共に発展、進化させてまいります。

〜誠〜
「至誠天に通ず」この言葉は真心を持って事に当たれば好結果がもたらされるという意味であり、いかなる事業や活動においても心に留めておいていただきたいと考えます。 しかしながら必ずしも全てが好結果にはならず、失敗という言葉で片付けられことがあるかもしれません。始まる前から結果だけを追い求めるのではなく、ひた向きに全力でやり抜く想いを抱き、行動に移すことこそが誠の心であり、青年会議所活動のみならず多くの活動にも言えるのではないでしょうか。仕事、家庭、プライベート、そしてJC。それぞれに対して誠の心を持って挑むことは、必ず自らが納得する結果に成り得ます。それこそがまさしく品格ある青年としてのあるべき姿であると考えます。何事もトライ&エラーの連続であると考え、大竹青年会議所会員である以上、常に果敢なる英知と勇気と情熱を持って取り組む姿勢が重要であり、その姿勢に人々は共感し、共に活動する意欲が湧いていきます。会員個々の責務を果たすためにも、浩然の気を養い互いに手を携えて進んでいきましょう。

〜相〜
まちを構成するのは人です。人=市民にとって、どのようなまちが良いまちなのでしょうか。近年、大竹市は時代の流れと共に少子高齢化の波もあり人口が減っております。しかしながら現代社会の中で柔軟に対応しながら、まちの発展に貢献されている様々な業種の大人の方が多く居られます。我々も同様で、このまちに相集う一人の人間として、また大竹青年会議所会員として大竹市を良いまちとするべく努力していかなければなりません。祭りやイベントが多くあるまち、地域の行事が多くあるまち、官民一体のまち創りが盛んなまちなど、まちの発展に貢献できる幾つかの手段を思い浮かべることが出来ますが、その中で共通しているのは一つ一つのことに対して人々が集まり想いを伝える場があることです。かつて、青年会議所の事業に参加した際に感じたことは、初めて声を掛ける子供達と接する機会から、我々は地域の中で「知らない大人」から「地域の大人」として立ち振る舞わなければならない点です。つまり大竹青年会議所会員として「このまちで働く地域の大人」として、子供たちに対して我々が出来る役割を考えて事業を運営していかなければなりません。多くの活動の中で大切なのは、人と人とが直接触れ合う機会があることであり、その中で、子供達は大人の背中を見て育ち、また大人も子供の姿を見てお互いに成長していく点です。昨今、インターネットや SNS の普及により、人と人とが顔を向き合わせる機会が希薄になりがちです。将来を担う子供たちに向けて我々は、彼らの持つ多様な価値観や感性に触れながらも直接会える機会を設けることから、わがまち大竹市の魅力を感じてもらい、このまちで成長し未来に向けて夢を描けるよう、身近な相手=将来の宝である子供たちに「地域の大人」として世代を超えた事業を展開してまいります。

〜伝〜
現在の大竹青年会議所は、経験年数の浅い会員が多く在籍している現状があります。その反面、早くに役職を受ける機会も多々あります。青年会議所には多くの学びを得る機会が無数にあることからも、会員の皆さまには率先してその機会を掴みにいって頂きたいと考えます。そのためには、大竹青年会議所の存在価値や意義、そして目的は何なのかを今一度学ぶ機会が必要であり、品格ある青年として全会員で共有し足元を固めてから自身の持つ資質を更なる高みへと導く努力に邁進していただきたいと考えます。 「和をもって貴しとなす」 変えるべきこと、守るべきことの分別を互いに話し合い、迎合するのではなく、信義に厚い一人の人間として幾多の会議の場においても自身の想いを伝え、相手の意見を尊重し、相互に切磋琢磨しながら判断し合える資質向上に努めてまいります。 また、現代社会において情報を伝える手段が多数あることから、想いを伝えることを止めてしまうと、人の温もりを知らない団体として魅力は薄れていき、衰退の一途を辿ることになるでしょう。だからこそ、我々は青年会議所活動に自信を持ち、多くの方々からの理解を得るためにも強く発信していかなければなりません。そのような危機感を常に抱き、混沌という未知の可能性を切り拓くためにも、絶えず青年会議所活動の魅力を伝播してまいります。

〜結びに〜
本年度の大竹青年会議所は、少数精鋭の会員数で活動を展開してまいります。そのため、会員一人に対する役職の兼任による負担は間違いなく存在します。しかし、その負担を軽減するために会員数を増やすのではなく、先人たちが創り上げていただいた大竹青年会議所を通じて未だ見ぬ多くの同志と共に、大竹市の明るい豊かな未来の実現のために会員拡大活動の推進に努めていかなければなりません。少ない人数から活気は生まれるはずはないと思われがちですが、一人一人の熱き志を抱いた青年の決断が結集する団体から活気を創造し、まちやひとの意識を変革させることが出来ると信じています。修練・奉仕・友情の三信条を胸に強く刻み、会員と共に自信と魅力に溢れた大竹青年会議所へとするべく、先輩諸兄からの厳しくも温かいご指導、ご支援を宜しくお願い致します。

熱きを胸に の心を持って
手のことを想い え続けていこう

【基本方針】
・50周年記念式典、記念事業の開催
・会員相互の連携
・地域社会における世代間交流事業の実施
・会員の資質向上
・大竹青年会議所について学ぶ機会の創出
・会員拡大の推進強化
・大竹青年会議所活動の発信