理事長メッセージ

2019年度理事長 日野浩爾
一志懸命
~ 命を燃やし、未来の礎となろう ~

所信

はじめに

2019年、私たちは大変便利な時代に生きています。どこにでも行けて、誰とでも繋がることができる社会となり、今後も更なる利便性を求めて、皆の様々な要望を満たす方向へと社会は発展していくでしょう。しかし同時に、アメリカで起こった9.11から続くテロリズムの脅威や不安定な日本経済の状況、原子力発電の安全性が問われる中でのエネルギー確保の課題など、社会を混乱へと導く火種も多々あります。その中でも、近年日本各地で幾度となく起こった大規模な自然災害は、大きな混乱をもたらしました。広島県下においても、先の西日本豪雨災害における傷跡は深く、復興は長期にわたる課題となっております。甚大な被害の中で当たり前に享受している日常が、不変なものでないことが突き付けられています。そのような混沌の時代において求められるのは、皆に明るい未来を指し示す為、逆境に負けずいかなる困難も率先して切り拓く気概を持ち、地域の人々が互いを尊重し手を取り合い安定した日常を形創っていけるよう牽引するリーダーであります。そして、JCこそがそのようなリーダーを育成できる団体であると私は考えます。
JCIクリードにて、「人間の個性はこの世の至宝であり、人類への奉仕が人生最善の仕事である。」と最後に締めくくられています。私たち会員は、己を真摯に見つめ、互いに尊重し合い個性という宝物を磨き合い、未来の為、混沌を開拓するリーダーとしてより高みを目指して活動しています。そして、他を利する「志」を持って懸命に先駆けるリーダーとして、地域にその姿を示しながら、明るい未来を成し遂げるよう会員と共に努めて参ります。

懸命なJAYCEEとして

明るい未来に向けて、困難を率先して切り拓く会員は「懸命」であるべきだと考えます。「一所懸命」という四字熟語があります。古来、武士が自分の任された領地すなわち「一所」において命を懸けてこれにあたることを指す言葉です。青年会議所は、40歳にての卒業が定款にて定められています。現役会員として活動できる絶対的なラインであり、必ず迎える「終わり」すなわち会員としての寿命です。各々が、周囲からの支援と理解で成り立つ日々の活動の足元を確かめ、その手に抱える大切なものや責務を見つめ、肩を並べる会員に目を向け、次代を担う世代のため思いを馳せる。そして、卒業を迎えるまでに、何を積み重ね、何を受け渡し、何を遺すことができるのか考えなければなりません。今、自らに委ねられている「一所」をあきらかに見つめ、「志」を持って、未来の為の礎となるよう取り組んでいく「一志」の1年を全うすることを望みます。
また、活動の中で出会った地域の抱える問題・課題に対し、一人一人が主体的に問題意識を持ち、解決に意欲的でなければなりません。会内外に関わらず、積極的に関わることを望みます。そして、青年会議所活動以外にも、会社・家族の中の「一志」があります。それらもおろそかにしない1年を過ごして欲しいと考えております。そのような1年は、会員各々を強く輝かせると私は信じ、貴重な日々を皆で邁進して参ります。

感謝の1年

今年度を取り組むにあたり、今まで一般社団法人大竹青年会議所を支えていただいた多くの恩に報いる感謝の1年を歩みたいと考えています。 原「因」を知る「心」より生まれるのが「恩」であるといいます。私は、家族をはじめとする多くの出会いの中で、計り知れないほどの想いをこの身に受け、育まれてきました。返しきれないほどの「恩」の賜物が現在の私であり、それらに報いることができるよう、日々を大切に歩むことを心がけております。そのような恩に報いるあり方は、会員としての活動に真摯に向き合う姿勢をもたらし、困難や課題に出会った際に前向きな決断へと導いてくれました。会員各々にも受けた恩を顧み、何のお蔭で今があるのかを見つめ、一つ一つの出会いを自分の都合で無下にすることなく大切にすることを望みます。
私たちが会員として輝けるのは、礎となっていただいた諸先輩方、ご理解並びにご協力をいただいている行政や地域住人の皆様、そして会員各々の家族の支えなど無数の人々のお蔭です。私たちもまたそれらを心に刻み、報いる活動を心がけると共に、次世代を輝かす為、礎にならんと懸命に歩んで参ります。

明るい未来へ導くLOMとして

皆が支え合う安定した社会を実現するためには、他を利する志を持ち、皆と手を取り合い、率先して行動するリーダーを地域社会にもたらさなければなりません。その為に、まず私たちが、会員同士の繋がり合いを強化し、切磋琢磨の中でリーダーシップを高めあえるLOMとして活動して参ります。その高め合いは、自身が未だ成長期であると気づかせ、自己成長への意欲を高めてくれる利点もあります。他のメンバーと衝突を恐れず意見をぶつけ合いながらも認め合い、お互いを磨き合うことを大切にし、JCの仲間として、友情を深めて参ります。そのような異なる業種同士の真摯な研鑽の場は、互いの視野を広げ、新たな発想を生み出す可能性に満ちています。そして、会員として得たすべてを地域・会社・家庭へと持ち帰り発揮していく中で、関わる人々に志は伝播し意識は変革され、より良い未来を創らんとする活動的な人々のうねりを生み出すと私は信じています。
また、会員が優れたリーダーとなるためには、真摯に自分自身と向き合い、他者の個性を恐れずまとめる意欲を持ち、現状を正しくとらえ、自らが担う責務をきちんと果たせるよう尽力をするなどの当たり前なことの積み重ねを継続していくことが大切であります。その延長線上に、混沌を切り拓き明るい未来への指針を示せるリーダーが育成されると考え、会員一同、確かな一歩を踏みしめて参ります。

会員拡大と発信

大竹青年会議所は、創立以来地域のあらゆる組織においてリーダーシップを発揮する人材を輩出しており、人々の日常生活の基盤を支え続けてきました。現在も地域の官民様々な組織において責任を担い、活躍される先輩方の姿からも確かなことであります。今後も地域を支え、明るい未来を形創る人材輩出の流れを維持し、更なる貢献を目指すためにも、何としても会員拡大を成し遂げる覚悟を持って、会員皆で邁進して参ります。その際、感謝と誇りを胸に、地域の企業や団体、人々と出会い、青年会議所活動の意義と会員として過ごす日々の素晴らしさを伝えて参ります。そして、広報活動においてもJCしかない時代からJCもある時代と言われて久しい現状を踏まえ、より青年会議所活動への理解と協力を得られるよう努めて参ります。
また、時代に応じた会の運営を行う為、現状を顧みる姿勢を持ち、外部からの意見・指摘に真摯に耳を傾けます。そして、先輩方の議論と決断の賜物である現在の会の運営のあり方に敬意を払いながら、慎重なる協議をもって、より地域から求められる魅力的な会のあり方を会員と共に模索して参ります。

最後に

今年度、理事長として命を燃やすことのできる巡り合わせの不思議に思いを馳せ、無意味な時間など一瞬たりとしてないと、しかと日々を味わいながら、笑顔のひと時、覚悟のひと時を会員と共に一丸となって積み重ね、志と感謝と誇りを胸に本年を全うする所存です。 どうぞよろしくお願い申し上げます。

【基本方針】
・未来に安定をもたらすリーダーの育成
・会員の連携強化
・会員と有縁の方々との交流推進
・会員拡大の推進
・広報活動の推進
・時代に適応した会の運営

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